六崎ファーム(六﨑太朗さん)の自己紹介
1 姫路移転の経緯
もともとは東京に在住しておりましたが、東日本大震災がきっかけで姫路に移転しました。 震災直後に都内では食料品がストップして、スーパーの棚から一時消えてなくなってしまい、困ったことがありました。さらに原発事故によって放射能汚染による脅威があり、安全な土地に移転してなるべく食料自給をしようと考えるようになりました。
福島から遠く離れていることや、地震などの天災が少ないこと、交通の要衝であることを考慮して明石から広島ぐらいまでを考えました。それで、最終的に姫路に決定しました。
2 灰を起点にする無機農法開発の経緯
東京に比べて何もない姫路、巡ってみるとあちこちに原野や廃墟がありました。
原野を見て何かを作ろうと思った時に、一面にふんだんにあったのは雑草でした。そして、豊富にあるその雑草を燃やして灰にして、それを肥料にすることを考えました。
毎年いろいろなものを作付けして試し、成績がいいものを残していきました。
作付けにあたって一様に灰をあげて育てておりましたが、灰を直後あげると枯れてしまうものがありました。そこから窒素固定に関しての知識を学び、理解することになりました。
灰を直接肥料にできるものは窒素固定植物であり、豆やサツマイモの類になります。そしてその跡地は有機的に肥えてその土地が一般植物にとって望ましい状態になります。しかし、逆に窒素固定植物には不向きな状態にもなります。
そうしたことから、まず灰で無機的に肥した土地に窒素固定植物を植えて有機的に肥やし、そこに一般に植物を植えてやせさせ、やせた土地にまた灰と窒素固定をやるローテーションをさせます。この流れが灰を起点とした無機農法であり、市販の肥料を買わずに作付けを可能にした独自の方法です。
3 無機農法の延長上として、カイアポの連作量産成功
この灰の農業ですが、当初は灰を分別せずに草の灰をメインで使っておりましたが、思わぬことが起きまました。それがサツマイモにおける、品種ごとの出来の違いでした。豆ではそれほど差がなかったものが、サツマイモでの品種による格差は衝撃的なものでした。
改めて灰を見てみると、木の灰と草の灰では見た目からして違うことがわかりました。それで草の灰ではほとんど収穫できなかった安納芋が、木灰であればたくさんとれました。
それ以外に、苗だけは早い時期に入手していたものの、栽培が難しいと言われるカイアポいもにも手こずっておりました。それもミネラルが計算できたことで連作と量産に成功しました。カイアポいもは栄養や薬効が話題のスーパーフードではありますが、そのことゆえに土地の消耗が激しいです。一度作ると数年何もとれなくなることから希少品種でもあり、土地殺しの悪名もついて回るものを毎年同じ場所での大量連作を実現できました。
生命力が強いことから普通のサツマイモの倍以上のスピードで育ち、その葉っぱも青菜や健康茶として活用できます。虫が食べるよりも育つスピードの方か速いことから、無農薬の葉っぱがたくさんとれます。
4 若返りの妙薬、漢方の女貞子発見の経緯
肥料としての灰を製造するにあたり、古民家も買いましたが、そこに生えていた木を調べてみると、漢方の女貞子の木であることもわかりました。葉っぱはお茶で、果実はコーヒーになります。滋養強壮と若返りの妙薬でもあり、それが大量にありました。
5 私の提供できるもの3つ
ともあれそういうことで、私の所で独自に提供できるものとしましては3つあり、農産物ではカイアポと女貞子であり、技術としては灰を起点にした無機農法があります。
灰を起点にした無機農法は、市販の肥料なしで土地を短期間で肥やせることから、手間ひまのかかる有機農法よりも簡単です。
6 詳細はユーチューブ、チャンネル登録して拡散お願いします。
実際の様子はユーチューブの方を見ていただけると一目瞭然なのですが、その中でカテゴリー別に再生リストを作ってまとめてあります。そこでご関心のある動画を見ていただいて、有益情報を拡散していただければと思います。
ユーチューブの農業チャンネル「外来種活用の無機農法」【薬剤師が考えたサバイバル】